GoogleのTranslation Hub解説【概要・利用料金・使い方】

はじめまして、データサイエンティストのますみです!

Google Cloud Next ’22というイベント(2022/10/12 開催)にて、Google CloudがTranslation Hubという「AI自動翻訳ツール」を発表しました。

この記事では、Translation Hubの概要・利用料金・使い方についてなるべくわかりやすく日本語で解説していきます。

Translation Hubとは?

概要

  • Google Cloudというクラウドサービス上で動く「AI自動翻訳ツール」です。
  • 文書のレイアウトやフォントを維持しながら、「135カ国語」に翻訳できます。
  • 「Google Workspace、Microsoft Office、Adobe PDFs」に対応(docx、pptx、pdfなどに対応)。

利用料金

現時点(2022/10/14)では、以下のようなプランです(目安)。

  • 基本プランは、「1ページあたり$0.15(約22円)」です。
  • 上級プランは、「1ページあたり$0.50(約74円)」です。

より正確な最新情報は、ホームページをご参照ください。

【方法】Translation Hubの使い方

1. Google Cloudのアカウント作成 / ログイン

以下のウェブサイトへアクセスして、「Google Cloudのアカウント(およびプロジェクト)を作成」しましょう。

すでにアカウントがある人はログインしましょう。

2. Translation Hubのポータルを作成

Google Cloudのコンソールへ入ることができたら、まず「Translation Hubと検索」をして、一番上の「Translation Hub」というサービスを選択します。

次に、「ポータルを作成」をクリックします。

最後に、「ポータルを作成」をクリック後、「ポータルの表示名」「料金ティア」を選択して、「作成」をクリックします。

以下のように、設定した表示名でポータルが作成されていれば、ポータルの作成は完了です。

3. サービスアカウントへの権限付与

続いて、前準備として作成したポータルのサービスアカウントに対して、アクセス権を付与する必要があります。

まず以下のように、サービスアカウントのアドレス(末尾が “@gcp-sa-translationhub.iam.gserviceaccount.com“のアドレス)を「コピー」しておきます。

次に、「IAMに移動」をクリックします。

IAMの画面が表示されたら、「アクセス権を付与」をクリックして、新しいプリンパルに先ほどコピーしたサービスアカウントを貼り付けます。そして、ロールには「Translate Hubのポータルユーザ」を選択して、保存します。

4. ポータル用ユーザーアカウントの追加

続いて、ポータル(Googleが用意している作業者用のページ)へログインするためのユーザー追加を行なっていきます。

Translate Hubのページへ戻り、左側のサイドメニューから「ユーザー」を選択し、「ユーザーを追加」をクリックします。

そして、ポータルを使用するユーザー(翻訳を行う作業者)の方の「メールアドレス」「ログイン方法」と紐付けるポータルの「ポータル名」を指定して、追加します。

先程のポータルの画面へ戻り(左側のサイドメニューから選択可能)、ポータル名をクリックします。

ここで先ほど追加したユーザーが存在することを確認した後、ポータルのURLへアクセスしましょう。

ユーザーが存在しない場合の対処法

もしもユーザー名がなかったり、ユーザー追加をしようとして選択できるユーザーがいません。ユーザーページでこのプロジェクトにユーザーを追加してください。というエラーが表示されたりする場合、上述したTranslate Hubにおけるユーザー追加ができていないため、再度確認してやり直しましょう。

5. ポータルへのログインと翻訳の実行

ポータルのURL(下記のURLでも可)へアクセスして、設定したメールアドレスとログイン方法でログインをします。

ログインに成功すると、以下のような画面になるため、規約に同意できるようであれば、チェックを入れて「AGREE AND CONTINUE」をクリックします。

いよいよ翻訳の実行です。

以下の画面がTranslation Hubのポータル画面になります。

「Select file(もしくはImport from Google Drive)」をクリックして、翻訳したいファイルを選択します。

ここでは、宮沢賢治さんの「雨にも負けず」をdocxとして用意して、翻訳してみます。

「言語を選択」して、「Translate」をクリックします。

すると、数秒待った後、以下のように英語版のWordファイルが出力されることを確認できました。

右上のダウンロードボタンから「ダウンロード」することもできます。

追加で、PDF版のファイルも用意して、変換してみたところ下記の通り、翻訳ができました。

【結果】元ファイルと翻訳ファイルの比較

docxファイルの比較

2カラムのファイルでもうまく翻訳できていることがわかります。

フォントなどは維持されていますが、改行などの設定の関係で、文字の位置は若干ずれてしまいました。

pdfファイルの比較

こちらは、docxファイルに比べて、文字サイズが非常に小さくなってしまいました。

翻訳結果がdocxの時と変わっていることが非常に興味深いですね。

ちなみに、PDFにおいてのみ、左上に「Machine Translated by Google」と表示されました。

最後に

いかがだったでしょうか?
この記事を通して、少しでもあなたの困りごとが解決したら嬉しいです^^

おまけ(お知らせ)

エンジニアの仲間(データサイエンティストも含む)を増やしたいため、公式LINEを始めました🎉

「一緒に仕事をしてくれる方」「友だちとして仲良くしてくれる方」は、友だち追加をしていただけますと嬉しいです!
(仲良くなった人たちを集めて、「ボードゲーム会」や「ハッカソン」や「もくもく会」もやりたいなと考えています😆)

とはいえ、みなさんにもメリットがないと申し訳ないので、特典を用意しました!

友だち追加後に、アンケートに回答してくれた方へ「エンジニア図鑑(職種20選)」のPDFをお送りします◎

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA